稲城南山とその周辺

多摩丘陵編

長沼公園(1)・・・ひとやま丸ごとの都立自然公園

長沼公園は山を主体にした都立の自然公園です。山に名前は付いていないのですが、登山のガイドブックに出てきても不思議ではない、峰と沢に恵まれた奥深い山です。最寄り駅は京王線の長沼駅。


長沼公園

広域地図  

 長沼公園は高幡不動駅から長沼駅にかけての多摩丘陵を生かした公園群の1つです。
長沼公園と平山城址公園は野猿峠ハイキングコースでつながっています。(一部不通区間があります)。


長沼公園の地図

 長沼公園にはいくつかルートがあり、要所要所に地図や標識があります。メインルートは中央の霧降の道です。


長沼公園入り口

 長沼駅から南に300メートル行ったところが長沼公園の入り口。
正面をまっすぐ登って行くのがメインルートの霧降の道。石畳の道です。
右の小沢に下るのが、柿の木谷戸をたどって中尾根への道。野趣あふれる山道です。


柿の木谷戸から中尾根の道

 8月の盛夏に柿の木谷戸をたどり中尾根の道を登りました。ひんやりと涼しく、蝉の鳴き声も風情のあるものでした。
柿の木谷戸をたどる道は入り口の地図には記載されていないのですが、公園入り口の右の小沢に下ってそこにある道をたどっていったら自然に上に導かれていきました。
(じつは西尾根のルートを取ろうと思って入ったのですが、西尾根への取り付き口が分からなかったというのが真相です。)

沢の道

 はじめは水の流れに沿って登っていきます。(この写真は9月に追加撮影)。


笹の道

 左下は小沢(柿の木沢)。


対岸の崖  崖

 小沢の対岸に崖が見えます。崖は上下2段。上の崖の手前には手すりのようなものが見えます。時々その向こうを人が歩いています。これはメインルートの脇にある柵です。


水の道

 山道は再び水の流れの中を登ります。水の豊富な山です。


野生種保護  保全

 本来の野生種を守るため、園芸種やよその野生種を持ち込まないようにとのよびかけ。山道の所々で野生種の保護のための小さな柵や看板もありました。


道標

道標。ルートが沢山あり、入り組んでいるので、道標があるのは助かります。
左はメインルート(霧降の道)に合流する小径、正面は尾根を登っていく道。中尾根と書かれています。


中尾根の林

 中尾根の林。足元はしっかりしています。


登り道

 やや急な登りが時々あります。沢といい、やせた尾根といい、急な登りといい、本当に深さを感じさせる山です。


山頂

 山頂の広場。トイレがあります。
 長沼公園はひとやま丸ごとの自然公園と書きましたが、この山頂の南縁は峰伝いに野猿峠のハイキングコースになっています。
ハイキングコースの向こう側は急な崖で、被覆工事がおこなわれており、その先は人家などになっています。


野猿峠口

野猿峠ハイキングコースは雑木林に囲まれた散歩道です。
野猿峠ハイキングコースを西にたどると古くからあるお店を経て、野猿街道に出ます。

狸の店

このお店の手前には峠の小さな美術館という小屋がありました。入場無料。ちょっと寄ってみるのも良いでしょう。

峠の美術館



平山口と栃本尾根

 野猿ハイキングコースは気持ちのいい林間散歩道です。コースを左にブラブラ行くとやがて長沼山の端に出ます。
山の端は広く明るく、展望もよい場所です。
そこからまっすぐ下ると平山口。
 野猿ハイキングコースは平山城址公園まで続いているのですが、事情があって、途中通過できないようになっているようです。何とか開通してほしいものです。

平山口


 長沼の駅を目指して北側の尾根を下るのが栃本尾根のコース。やせた尾根です。

栃本尾根

 両脇は急峻な崖。この長沼山は水も豊富ですが、そのぶん、いくつもの細い尾根が発達しています。
まだあまり平坦化されていない、浸食の進んでいる壮年期の山の風情です。


崖

 下りきったところに小さな沢があり、その脇には崖が発達していました。


長沼公園の自然と管理

 長沼公園の自然の様子やその管理は、看板にして山道の脇や休憩所などに掲示されています。

公園管理

 長沼公園の山域を2つのゾーンにわけて管理しています。
 1つ目は保全管理区域(上の地図で黄土色の所)。武蔵野の雑木林を維持しながら散策などに利用する区域。択伐、下刈りなどの手入れ。種々の散策コースのあるところです。
 2つ目は保護区域(地図で緑の所)。地形的に利用不適で、林を保護する区域。軽度の作業をする以外は自然の遷移に任せる。


雑木の管理 萌芽更新

 萌芽更新による雑木林の管理。15〜20年ごとに一定の広さの範囲にある生長した木を切り倒します。伐採5年後に切り株から出た多数の新しい幹を数本に整理し、成長させます。これの繰り返し。気の長い管理です。
 右の写真は萌芽更新のために伐採をおこなった年を示す標識。

長沼公園の野草  下草

 長沼公園で見られる野草の看板。萌芽更新とアズマネザサの刈り取りで、明るい雑木林特有の草花も見られます。


長沼公園の野鳥

 長沼公園で見られる野鳥の看板。オオタカはいないのでしょうか?

長沼公園のけものけもの

 長沼公園にすむけものの看板。看板にはフンの形や足跡なども示されています。
(2006年8月撮影、9月一部追加)



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