稲城南山とその周辺




三沢川川床の砂岩の層


 稲城南山は関東ロームの下は非常に分厚い砂層でできています。その砂層の下がどうなっているのか知りたいと思っていました。
 三沢川は京王相模原線の稲城駅付近では稲城南山のふもとに沿って流れています。稲城駅から若葉台駅にかけて、三沢川沿いにサイクリング道路を行くと、数カ所で、堆積岩の層が顔をのぞかせているのを見ることができました。
分厚い砂層の下にはこのような堆積岩の層があるのだろうと思われます。

(この項目は当初、三沢川河床の泥岩層、という名で書いていましたが、追記で書いた事情により、泥岩層を砂岩の層にあらためました。)
三沢川の地図
 

JR貨物線のガードをくぐり、しばらく行ったところ〜魚道の手前

   赤い橋

 稲城駅付近から三沢川を上流に向かっていくと、鶴川街道を横切った後、
JR貨物線の高架線をくぐります。高架線を過ぎて2−300メートルぐらい行ったところから、薄い堆積岩の層が両岸に連なっているのが見られました。この写真は堆積岩の層の見られる辺りから下流側を撮ったもの。
向こうに見える赤い橋のその向こうにかすかに見えるのはJR貨物線の高架線。赤い橋は貨物線をくぐってから2番目にある橋で、名前はありません。

魚道手前の泥岩

 岸に
堆積岩の層が続いています。堆積岩の層は緩やかな斜面になって水の流れに向かっています。


砂場の橋でいがん

 岸に出ている堆積岩の層の下にも、水面の下に青みがかった
堆積岩の層があります。その縁は不自然に削られています。


泥岩の断面

 堆積岩の層の断面が見えるところもあります。河川改修で川底を掘ったり広げたりした工事の傷跡でしょうか。
堆積岩の層の上面は岸辺からしみ出した水で濡れています。


稲城南山

 川岸から稲城南山を見た写真です。奥の方に南山の西側(薄葉谷戸側)の斜面が写っています。
堆積岩の層が見られる場所は南山のふもとの下数メートルということになります。



三沢川分水路と甚吾谷戸橋をすぎ、川岸に降りられる階段のある付近

  甚吾谷戸橋の先の階段

 川岸に降りられる階段。新きさらぎ橋の手前です。この付近でも
堆積岩の層が露出しています。


 甚吾泥岩

 川床も
堆積岩でできています。ブルドーザーでガツガツと川底を掘ろうとした跡のようです。50センチぐらい下に堀り込んでいます。


新きさらぎ橋を過ぎ、きさらぎ橋の付近


きさらぎ橋  きさらぎ橋

 焼き鳥の提灯がかかった店の手前に小さな目立たない橋があります。きさらぎ橋です。この橋の上流側と下流側ではすばらしい
堆積岩の層が川の両岸と川底を作っています。

きさらぎ泥岩 きさらぎ橋奥の泥岩

 きさらぎ橋の上から上流方向をのぞきこむと川の両側に
堆積岩の層が見られます。
堆積岩の層は水面より上に踊り場を作り、さらにその上に崖を作っています。
堆積岩の層の崖部分は2メートル以上の高さがありそう。
右側奥の方には垂直になった崖が見られます。
川の流れで小さな滝のように見える所があるのは、川底の改修工事によるものです。


きさらぎ泥岩

 きさらぎ橋の上から下流方向をのぞき込んだ写真。
堆積岩は2層見えますが水面の下にもう1層あるようです。


手打ちそば寿限無てまえ、弁天橋

寿げむ

 鶴川街道は三沢川から離れ、三沢川の支流の上谷戸川をまたいでいます。この橋(弁天橋)の上流側および下流側でも
堆積岩の層が顔を出しています。(車の往来が多いときは上流側の観察は注意が必要)。

寿げむ手前

 手打ちそば寿限無の手前、弁天橋で見られる上谷戸川の
堆積岩の崖。上流側で見られる堆積岩の層の崖部分の高さは2メートルくらい。(昔見たときはもっと深山幽谷の雰囲気を持っていたような気がします。)

弁天橋下流の泥岩

 弁天橋の下流側。谷全体が
堆積岩でできています。堆積岩の崖に落ち葉が付いてゴマをふったような風景です。



於部屋橋付近

お部屋橋泥岩

 於部屋橋から上流側をのぞき込んだ所。深い谷の
堆積岩の壁。堆積岩の壁の高さは3メートルくらいありそう。


三沢川の堆積岩の層と稲城砂層

 
堆積岩の層は稲城駅近くから上流に行くにしたがって、水面の上に出ている部分がだんだんと厚みを増していました。
稲城駅近くでは三沢川の河床すれすれになだらかな勾配で出ていました。
それが上流のきさらぎ橋や於部屋橋の辺りでは2〜3メートルの垂直な壁を作っています。山の中にある川の風貌を感じさせてくれます。
 この堆積岩の層の西高東低の傾斜は、多摩丘陵の基盤を作っている上総層群の地層の傾斜と同じです。
南山のすぐ近くで河床に堆積岩の層が出ているので、稲城砂層が60〜100メートルと非常に厚いことを考えると、稲城砂層の下にはこの堆積岩の層があると思われます。

 手元にある地質図によると稲城砂層の西側には連光寺層(礫泥砂互層)が隣接しており、それが三沢川上流の黒川付近まで分布しています。
若葉台から稲城駅付近にかけて三沢川の流れで削られた河床や崖で露出した堆積岩の層は連光寺層の一部かもしれません。

 三沢川の両岸はほとんど護岸工事でコンクリで覆われています。今回紹介した数ヶ所はかろうじてその護岸工事や川底工事から免れた部分です。
自然の状態での三沢川がどんな川だったのかを知ることのできる貴重な場所です。


(2006年10月撮影)

追記


 この項目は当初、三沢川の泥岩層、と書いていましたが、川床や川岸の崖は砂岩の層でした。

 近くにある清水谷戸の滝の下に崩れ落ちていた岩のかけらは砂岩でした。

 また、2月、3月の渇水期には三沢川川岸の堆積岩を採取することができました。 

砂岩

 
薄葉谷戸入り口付近の橋の下で採取した堆積岩は塊状に崩れやすく、灰色で粒子の細かい砂質でした。


河床の砂岩

 
新きさらぎ橋手前の川床では、川床の岩が露出。浅い流れをわたって露出した岩の一部を取ることができました。写真右上は河川の改修工事で積まれている石でこの記事とは無関係。

砂岩らしいが

 
露出した川床の岩。表面は茶褐色。割った面は青灰色で砂質ですが、砂ばかりでなく、白や茶の種々の細かな物質が入り交じっていました。


坂浜  砂岩

 坂浜の中橋と於部屋橋の中間付近で川岸におり、岸の崖を調べたところ、ここも砂岩でした。
表面は黒茶褐、割れた面は黄茶褐で雲母様のものが含まれています。

(2007年2〜3月、追加訂正) 






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